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Windows Phone には「戻る、ホーム、検索」の3つのボタンがありますが、8.1の頃からハードウェアボタンではなく、ハードウェアボタンがない機種の場合は、OSが表示するソフトウェアボタンも利用できるようになりました。いくつかの表示形態が存在することになります。
実質 画面比率 | VS Emulator | Hardware button | Software button | |
480 x 800 (WVGA) | 15:9 | - | Old Only | - |
480 x 854 (WVGA) | 15:9 | Soft | - | Fix (54px) |
768 x 1280 (WXGA) | 15:9 | Hard | Old Only | - |
720 x 1280 (720P) | 16:9 | Hard | ○ | Overray (84px) |
1080 x 1920 (1080P) | 16:9 | Hard | ○ | Overray (126px) |
1440 x 2560 (QHD) | 16:9 | Hard | ○ | Overray (168px) |
ハードウェアボタン
きちんとハードウェアボタンがマスクされて実装されているパターン。当然OSでは表示しない。8.1以前の機種では標準的な手法だったので、8.1の機種をアップグレードした場合この表示になる。10ではMADOSMAがこのパターン。既定の画面サイズをアプリ側はフルに活用できる。
ソフトウェアボタン固定表示
おそらくこれは 480x854の解像度でのみ提供されるパターンだと思われます。今の最新機種のWVGAはすべてこのパターンで、ハードウェアボタンの機種はないと思う。標準の解像度は 480x800だが、ソフトウェアボタン表示用に54ドット分追加されている。なのでソフトウェアボタンは固定表示となり、アプリは480x800 をフルに活用できる。つまりWVGA+ハードウェアボタンを、WVGA+ソフトウェアボタンの形で再現したパターン。
ソフトウェアボタン表示切替
最近の主流であり、アプリ開発者が頭を抱えるのがこれ。たとえば 720x1280 の場合でも、ソフトウェアボタン分解像度拡張はされていない。しかしアプリ自体は720x1280前提で設計されているから、ソフトウェアボタンが表示されて 720x1194 ドットになってしまうとアプリのUI上問題になるものが出てしまう。そのために画面下から上へのスワイプでソフトウェアボタンの表示切替る。
なのでUI的にはアプリ開発者は特に気にしなくてもいい。ただし設計上2点考慮が必要になる。
- ソフトウェアボタンを表示した場合その分下から約1/16画面が小さくなり、15:9の画面サイズになる。そもそも画面がが可変になることも注意が必要
- ソフトウェアボタンの表示に必要な画面下からのスワイプはアプリでは利用しない
とはいってもUWPになると画面サイズは可変になるので1の考慮はほぼ必要なく、下からのスワイプを実装上考えなければ、このソフトウェアボタンの切り替え表示は設計上あまり考慮しなくてもいいはずだし、テストも最低限でいいと思う。ボタン表示中の画面サイズについては15:9サイズである、WXGAやWVGAで検証すればいい。
結論
以下の2つの点だけ考慮しましょう。あとはエミュレーターでちゃちゃっとチェックして実機で試せばOK!
- そもそもUWPは画面サイズが変わるのでPCとエミュレーター上で十分チェック
- 画面下からのスワイプは基本的にアプリの操作に入れない