こんばんは、UC サポートのワトソンです。
先日、Skype for Business Server 2015 の CU 5 がリリースされました。
それに伴い、会議リンクの URL の中で、Skype for Business のクライアントがインストールされているかどうかを判断するロジックを含み、
Skype Meeting App のダウンロード先を Azure 上に指定する事が可能になりました。
それに伴い、Firefox/Chrome/IE/Edge のブラウザーの仕様変更により、突然会議に参加ができなくなるなど、
影響を受けやすい、オンプレミスの Skype for Business Web App を常に最新番がリリースされている、Microsoft のクラウド上のプラグインに差し替える事が可能となりました。
これには Hybrid 構成などは不要となり、コマンド一つで実施が可能です。
これにより、オンプレミス環境での更新プログラムの適用をしなくとも、エンドユーザーや外部組織のユーザーに常に最新のエクスペリエンスを提供する事が可能になりました。
この変更をしていただく事で、たとえば、先日 ESR 番ではない、Firefox にて NPAPI の無効化により Skype 会議に入れなくなっていた問題も解決する事が可能となります。
まず、前提条件としては、以下の URL から取得できる最新の Skype for Business Server 2015 CU5 がインストールされている必要がございます。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=47690
その後、Skype for Business Server 2015 の管理シェルより、以下の手順を実行します。
1.現在の設定を確認するため、Get-CsWebServiceConfiguration を実行します。
*上記の通り、MeetingUxUseCdn が False になっている事から、組織の会議に参加をした場合は、オンプレミスのサーバーから Skype for Business Meeting Plugin がダウンロードされます。
CU 5 のインストールにより、 JoinLauncherCdnConfigUri に https://meeting.sfbassets.com/joinux/proc/config.json ファイルが規定で入っております。
2. 次に、Set-CsWebServiceConfiguration -identity Global -meetingUxUseCDN $True を実行し、Join Launcher が Azure 上のコードが利用されるように設定します。
3. 最後に、再度、Get-CsWebServiceConfiguration を実行し、パラメターが変更されている事を確認します。
*上記の出力結果からも、MeetingUxUseCdn が True になっている事が分かります。
その後、会議に参加をする際、?sl=1 を URL の最後につける事で、Web App での参加を強制し、動作確認をします。
会議 URL にアクセスをすると、URL 自体は、Skype for Business オンプレミスのサーバーとなりますが、画面は Azure 上の CDN のページとなり、すぐに、Skype Meetings App のダウンロードが促されます。
ダウンロードをしインストールができましたら、[会議に参加] をクリックします。
ブラウザーによっては、今後、リンクの関連づけを自動化するため、以下のような画面が表示されますので、リンクを今後、Skype Meetings App で開くように操作をします。
このタイミングで別画面で会議のプラグインが起動しますが、こちらは IE のコンポーネントが利用される、ShellApp として起動し、各ブラウザーで統一された動作となります。
ゲスト参加をする場合には、ゲストの名前を入れ、参加をクリックします。
ブラウザーによっては、さらに、Skype Meetings App の起動を許可する必要がありますので、適切な操作を実施します。
会議参加が完了しましたら、クラウド上から取得した、会議プラグインで、オンプレミスの会議への参加が完了です。
注意:
1. この設定を実施すると、ShellApp が利用されますが、裏では IE コンポーネントが利用されるため、IE はかならず、最新番 (IE 11) である必要があります。
2. プラグインを実施する際、エンドユーザーの端末では以下の URL へのアクセスが実施されます。
https://meeting.sfbassets.com
https://xxx.vo.msecnd.net
プロキシー経由もしくは直接上記 URL へのアクセスができるよう構成していただけますようお願いいたします。
引き続き、Microsoft UC 製品をどうぞよろしくお願いいたします。